緑内障手術

緑内障

緑内障とは網膜の神経線維に障害が起こり、視野が障害され、最悪の場合失明に至る可能性のある病気です。
視神経の障害の原因としては眼圧の上昇が挙げられ、眼圧の上昇は眼球の内部を満たしている房水が何らかの理由で排出できなくなる事で眼圧が高くなり、網膜の神経線維が圧迫されることで損傷を受けます。
少しずつ視野が障害されるため、病気が進行するまで自覚症状がほとんど無く、気づいた時には深刻な状態になっている事が多いため定期的に検査を受け早期に発見することが大切です。

正常な眼球

緑内障の眼球

治療

緑内障は眼圧を低く抑えることが、視野障害の進行を遅らせることに有効と考えられています。
眼圧を低く抑える治療法として点眼薬による薬物療法が基本となります。
それでも視野障害が進行する場合、さらに眼圧を下げるために、レーザー治療、観血的手術が有効とされています。これらの治療では悪くなってしまった視野や視力を回復する事はできませんが、眼圧を下げることで病気の進行を遅らせることが期待できます。目の状態に応じた適切な治療を行わせていただきます。

レーザー手術(選択的レーザー線維柱帯形成術:SLT)

レーザーを照射して房水の排出を促す治療です。
治療効果(どのくらい眼圧が下がるのか)は様々で、治療をしても眼圧が下がらないことも1~3割程度あります。
また、眼圧が下がる場合でも、その程度は緑内障の点眼薬1成分程度の効果といわれています。短時間で終了し、日常生活の制限もほとんどありません。この治療は繰り返し行うことができます。
治療にかかる費用は1割負担の方では1万円程度、3割負担では3万円程度です。

観血手術

線維柱帯切開術、線維柱帯切除術、インプラント手術などの術式があり、病状に合わせて手術を行います。
目の中の房水がきちんと流れるように通路や出口を拡張して、房水を流れやすくすることで眼圧を下げることができます。状態によっては白内障と同時に手術を行うこともあります。
当院では、侵襲の少ない低侵襲緑内障手術(線維柱帯切開術) に対応しています。手術時間は5-10分程度で行うことができます。
白内障手術と同時に手術を行うことができます。その場合は15-25分程度で行うことができます。

手術案内