ドライアイとは、涙の分泌量が少なくなったり涙の成分のバランスが崩れることで、目の表面に均等に涙が行き渡らなくなる状態です。
目の表面が乾いてくると、瞬きや眼球を動かすたびにまぶたの裏と目の表面の摩擦が強くなり、異物感や違和感を生じます。さらに乾いてくると目の表面に傷が入り、刺すような痛みを生じ、眼球をスムーズに動かすことができなくなるために目の奥が重く、鈍い痛みを感じることもあります。
ドライアイの点眼には大きく分けて、涙を補充するものと、涙成分の分泌を改善して治療するものがあります。 涙を補充することで症状が改善することもありますが、一時的な改善にとどまることが多く、症状を繰り返すようなら、分泌を改善させ、目の表面に涙を均等に引き止める作用を持った点眼が必要になることが多いです。
分泌改善の点眼は速攻性があまりないため、点眼薬を開始してもすぐには効果を感じることができず、根気が必要な治療になります。
点眼をしても改善が乏しい場合は、涙点プラグという、目頭にある涙の出口である涙点をプラグで閉鎖する治療をすることもあります。